【膝の負担を減らすコツ】股関節を使える身体をつくろう
- 和輝 内倉
- 6月16日
- 読了時間: 2分
「特に痛みはないけど、もっとスムーズに動きたい」
「トレーニングしてるのに、膝に違和感がある…」
そんな方に知ってほしいのが、“膝”ではなく“股関節”の使い方です。
日常動作でもスポーツでも、膝だけでなく股関節を使える身体を目指すことで、より快適なパフォーマンスが可能になります。
膝ばかりが頑張っていませんか?
階段の上り下り、しゃがむ動作、スポーツ中の切り返し。
多くの人が無意識に「膝主導」で動いています。
しかし本来、身体の土台となる股関節が動きの中心であるべきです。
股関節がうまく使えていないと、膝が本来以上の役割を担わされてしまい、次第に負担が蓄積していきます。
【結論】お尻と裏ももを鍛えよう
膝にかかる負担を減らすには、**お尻(大臀筋)と裏もも(ハムストリングス)**の活性化がカギです。これらの筋肉が正しく働くと、股関節の可動性と安定性が高まり、膝へのストレスが軽減されます。
🔍【エビデンス】
Distefano et al., 2009(Level 1)では、股関節周囲筋の活性化が膝への負担を軽減し、傷害予防につながると報告されています。
また、**Sugimoto et al., 2015(Level 1 メタアナリシス)**では、股関節主導のトレーニングが膝の障害発生率を有意に低下させたと示されています。
今すぐできる!ヒップアクティベーションエクササイズ
自宅でできる簡単なエクササイズをご紹介します。動きの土台を整える第一歩です。
✅ ヒールリフト(うつ伏せヒップトレーニング)
方法:
うつ伏せに寝る
両膝を90度に曲げる
かかとを天井に向けて持ち上げる(お尻で動かす意識)
3秒キープしてゆっくり戻す
10回×2〜3セット
注意点:
腰を反らさないように注意
おへそをへこませ、腹圧を保つ
呼吸は止めずにリズムよく
この動作により、股関節伸展筋群(特に大臀筋とハムストリングス)が活性化し、動作時の膝依存を改善できます。
動きの質が変わると、日常も変わる
股関節がしっかり使えるようになると、以下のような変化が期待できます:
階段がラクに感じる
スポーツ動作がスムーズに
膝の違和感が減る
姿勢が整う
パフォーマンスの向上
膝に負担を感じていない今だからこそ、「動作の質」を見直すチャンスです。
【まとめ】
膝を守るためには、股関節を正しく使える身体が必要不可欠です。
そのためには、お尻と裏ももを鍛えることが効果的。
今日ご紹介したエクササイズを、ぜひ日々のトレーニングやウォーミングアップに取り入れてください。
