パフォーマンスを引き出す姿勢改善:鍛えるべき4つの筋肉とピラティスの効果
- 和輝 内倉
- 7 時間前
- 読了時間: 4分
「もっと軽やかに動けたらいいのに…」
「疲れやすくて、試合や日常で本領を発揮できない」
そんな悩みを抱えていませんか?
実はその原因、“姿勢の崩れ”にあるかもしれません。
本記事では、パフォーマンス向上のために鍛えるべき4つの筋肉と、注目されるピラティスの実践的効果について、信頼性の高いデータとともにご紹介します。
姿勢の崩れがパフォーマンスを下げる?
日常生活やスポーツでのパフォーマンスは、身体の連動性や安定性が基盤になります。しかし、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、反復的な動作のクセにより姿勢が崩れてしまうと、筋肉の使い方に偏りが生まれます。
この状態でトレーニングを続けても、本来使いたい筋肉がうまく働かず、**他の筋肉で代償してしまう「代償動作」**が発生。結果として、疲れやすさ・痛み・パフォーマンス低下へとつながります。
鍛えるべき4つの筋肉群とは?
姿勢の崩れを修正し、最大限に動ける身体をつくるには、以下の4つの筋肉群を優先的に鍛えることが重要です。
1. 足関節底屈筋群(腓腹筋・ヒラメ筋など)
地面からの反力を受ける足元の安定性を高め、素早く切り返す動作やジャンプ動作の安定に不可欠です。
2. 股関節屈筋群(腸腰筋など)
骨盤を安定させながら、脚を前に出す動作をコントロール。ランニングフォームの改善や俊敏性の向上に直結します。
3. 脊柱起立筋
背骨を支持し、体幹を起こす筋群。これが適切に働くことで、身体全体の姿勢制御が可能になり、動きの土台が安定します。
4. 腹斜筋群(外腹斜筋・内腹斜筋)
身体のひねりやバランスを司る筋群。スポーツパフォーマンスで求められる回旋力・連動性を支えます。
なぜこれらが効果的なのか?|科学的根拠
筋電図(EMG)と力学的分析を組み合わせた研究により、これらの筋群は姿勢保持とパフォーマンス向上に直接的な影響を与えることが示されています。
Endleman & Critchley (2008) によると、腹斜筋・腹横筋の選択的活性化はピラティスで効率的に誘導できることが超音波計測により確認されています。
Kloubec (2010) は、ピラティスによる姿勢アライメントと筋持久力の改善がパフォーマンス向上に寄与することを示しました。
Phrompaetら (2011) のRCT研究では、骨盤と脊柱の安定性の向上が競技動作の精度を高めることが明らかにされています。
これらの研究はエビデンスレベル1〜2に分類され、臨床的にも高い信頼性があります。
実践:ピラティスで“使える筋肉”を目覚めさせよう
鍛えるだけでなく、“正しく動かす”ことが何より大切。
ピラティスはそのための最適なツールです。
狙った筋群を選択的に活性化
呼吸と連動した深部筋の再教育
動きのクセや代償動作の修正
マシンピラティス(リフォーマーやキャデラック)を活用することで、初心者でも正しい軌道で安全にトレーニングできます。
まとめ|効率的な動作は姿勢から始まる
姿勢の崩れは、日常も競技も非効率にする
鍛えるべきは足関節・股関節・体幹のバランス筋
ピラティスは筋肉の再教育に最適で、科学的にも有効
自己流でのトレーニングでは、代償動作が強化されてしまう可能性がある
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動きの質を変えれば、パフォーマンスも変わります。

📚 参考文献(Evidence Level 1〜2)
Endleman, I., & Critchley, D. (2008). Transversus abdominis and obliquus internus activity during Pilates exercises. Arch Phys Med Rehabil, 89(11), 2205–2212.
Kloubec, J. A. (2010). Pilates for improvement of muscle endurance, flexibility, balance, and posture. J Strength Cond Res, 24(3), 661–667.
Phrompaet, S. et al. (2011). Effects of Pilates training on lumbo-pelvic stability and flexibility. Asian J Sports Med, 2(1), 16–22.
Sekendiz, B. et al. (2007). Effects of Pilates on trunk strength and flexibility. J Bodyw Mov Ther, 11(4), 318–326.
Kang, C. & Hyong, I. (2014). Pilates Mat Exercise and Balance Ability. J Phys Ther Sci, 26(2), 291–293.